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学校長メッセージ

2026.04.08

一学期始業式 式辞 

 

皆さん、おはようございます。
今日は、大切な一学期の始業式です。

一年の計は元旦にあり」と言います。新年を迎え、心を新たにし、一年の目標を定め、努力しようと誓う日です。学校生活においては、この一学期の始業式がその節目に当たります。これまでの自分自身や身の回りに起こったさまざまな出来事を振り返り、心を豊かにし、新たな気持ちで前へ進んでください。この一年が、楽しく、充実した、有意義な一年となり、皆さんが掲げた目標を実現できるよう、精一杯努力してほしいと願っています。

今年も本校に憧れ、高い目標を掲げ、夢と希望に胸を膨らませた新入生が入学してきました。先輩の皆さんには、新しい環境の中で不慣れなことも多く、戸惑いを感じている新入生に対し、温かい言葉をかけ、親切な指導をお願いします。新入生の皆さんは、先輩方の助言に耳を傾け、円滑な学校生活を送るよう心がけてください。

袖すり合うも他生の縁」ということわざがあります。これは、見ず知らずの人と道ですれ違い、袖が触れ合うことさえも、前世からの何らかの縁によるものだという意味です。また、「一期一会」という言葉があります。この言葉は、茶人・千利休が茶会に臨む心構えとして説いたもので、「今日の茶会は二度と繰り返されることのない、一生に一度のものである。だからこそ、主人も客も心を尽くして、その時を大切にしよう」という考えを表しています。

皆さんは、こうしたご縁によって、この学校で出会い、共に学ぶことになりました。どうか、このご縁を大切にし、互いに助け合いながら、本校のアカデミックな校風を築いていってください。

先日、近畿大学泉州高等学校の入学式が行われました。新入生の皆さん、改めてご入学おめでとうございます。入学式で皆さんの表情を見ていると、新しい環境に対する緊張や不安を感じる一方で、「これから頑張ろう」とする強い意欲が、輝く瞳から伝わってきました。

新入生の皆さんは、厳しい入学試験を乗り越え、合格発表の日に自分の番号を見つけたとき、大きな喜びと感動を味わったことと思います。その時の気持ちを、どうか忘れずに大切にしてください。そして、合格という結果だけでなく、そこに至るまで努力を重ねた過程そのものに価値があることを心に留め、これからの学校生活を充実したものにしてほしいと思います。

また、他学年の皆さんも同様に、入学試験を通して喜びや悔しさを経験し、本校に通うことになった当初は、それぞれ大きな夢と希望を抱いていたはずです。今一度、その時の気持ちを思い起こし、心を豊かにしながら、一歩先へと歩みを進めてくれることを期待しています。

さて、一学期の始業式にあたり、皆さんに希望することをお話ししたいと思います。

それは、**自分という軸をしっかり持つこと」「周囲や環境に流されないこと**です。

これから皆さんが歩む日々には、さまざまな方向から、さまざまな強さの「」が吹いてきます。嬉しいこともあれば、思い通りにいかないこともあるでしょう。また、周囲の意見や環境に迷うこともあるかもしれません。そのような時に大切になるのが、自分の中にある「心の軸」です。

・自分は何を目標にしているのか。
・自分はどのような人間になりたいのか。

その軸がしっかりしていれば、人は簡単には揺らぎません。

このことを、私たちに身をもって示してくれたのが、水泳の池江璃花子選手です。池江選手は、東京オリンピックの代表選考会を兼ねた日本選手権において、百メートルバタフライで見事優勝し、リオデジャネイロ大会に続き、二度目のオリンピック出場を果たしました。

しかし、その道のりは決して平坦なものではありませんでした。二〇一九年二月、白血病という難病を発症し、治療の影響で体重が大きく減少し、競技を続けることさえ困難な状況に追い込まれました。それでも、「もう一度泳ぎたい」という強い思いを胸に、治療に専念し、懸命な努力を重ねて体力を回復させ、再びプールへと戻ってきました。

練習再開当初は、スタート台から飛び込むことさえ恐怖を感じ、泳げば溺れそうになるほどだったと語っています。そのような不安な日々の中で、彼女を支え続けた言葉が「出口のないトンネルはない」でした。その後も激しい練習を積み重ね、実戦復帰後は「第二の水泳人生」と位置づけ、パリオリンピック出場を大きな目標に掲げて努力を続けました。そして、自らの軸を決して揺るがすことなく、自国開催となった東京オリンピック出場という結果をつかみ取りました。

代表選考会では、二度目の五輪切符をかけた百メートルバタフライ決勝の舞台に「ただいま」と言って入場してきました。ゴール直後、電光掲示板を振り返り、自分の優勝とタイムを確認すると、左手を水面にたたきつけ、何度も右手でガッツポーズを作りました。直後のインタビューでは、「優勝できるとは思っていなかったが、一位になったことが確認できた瞬間、嬉しさなど、さまざまな感情がこみ上げてきた。これまで私を支えてくださった多くの方々に心から感謝したい。周りの方々の支えがあって、今の自分があることを実感している。つらくても、しんどくても、努力は必ず報われるのだと思った」と、何度も涙を拭いながら語っていました。

その姿から、目的を達成するためには、日々の努力を積み重ね、自分の軸をしっかりと持ち、周囲に流されずに自分を貫くことがいかに大切かを、改めて実感しました。どうか皆さんも、池江選手の豊かな心、フレームの大きな心を参考にし、「いつでも夢を、一歩先へ」という精神で、さまざまなことに挑戦してください。

高校生活では嬉しいこと、悲しいこと、感動すること、がっかりすることなど色々なことが起こります。しかし、結果的に自分の幸せにつながるか否かは自分の「心の有り様」、「心次第」です。 令和八年度も皆さんが健康で、楽しい学校生活を送り、目標達成へ精進努力してくれることを心より願っています。

以上で話を終わります。

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