学校長メッセージ
2026.08.19
令和8年度一学期終業式
皆さん、おはようございます。
本日は第一学期終業式を迎えました。
昨年度の終業式は、猛暑による熱中症対策ならびに感染症予防の観点から、放送による実施となりました。しかし本年度は、体育館に空調設備が整備され、このように皆さんと対面して終業式を行うことができるようになりました。まずもって、この教育環境の整備にご尽力くださいましたすべての関係者の皆様に、深く感謝申し上げます。皆さんも、この恵まれた環境に感謝し、体調に合わせて、節度ある利用を心掛けながら、健康と安全を大切にしてください。
さて、早いもので、一学期も本日をもって終了いたします。
終業式とは、単に学期を締めくくる行事ではありません。一度立ち止まり、自らの歩みを静かに振り返り、心を新たにする大切な節目であります。
「自分は、この一学期をどのように過ごしたのか。」
「人に対して誠実であったか。」
「自らの目標に向かって努力することができたか。」
ぜひ、胸に手を当て、自分自身に問いかけてみてください。
振り返れば、本年度も入学式、始業式、対面式を滞りなく終え、百四十五名の新入生を迎えることができました。一年生の皆さんも、少しずつ本校の校風に慣れ、それぞれの歩みを進めていることと思います。どうか一日も早く自らの目標を定め、その実現に向かって着実に努力を重ねてください。
また、二年生、三年生の皆さんにおいても、それぞれの進路実現に向け、日々精進を重ねていることと思います。特に三年生にとって、この夏は人生を左右する大切な時期となります。悔いを残すことのないよう、自らを律し、全力を尽くしてください。
一学期には、多くの学校行事も実施されました。
校外学習では、一年生は奈良公園周辺の探究学習、二年生は大阪コリアンタウンにおける探究実習を行いました。また、体育祭も通常の形で開催することができました。皆さんが真摯に競技へ取り組む姿には、若者らしい情熱と団結の力があふれており、実に素晴らしいものでありました。まさに、「泉州学園の精神ここにあり」と感じさせる、伝統の重みと誇りを垣間見ることができました。保護者の皆様をはじめ、多くの方々から称賛の声が寄せられたことを、大変嬉しく思っております。
これらすべての行事が無事に終了できましたことに感謝するとともに、支えてくださったすべての方々に、改めて深く御礼申し上げます。
しかし、その一方で、私たちは、自らの生活態度や人間関係について、真剣に振り返らなければならない面もありました。
学校は集団生活の場です。そこには、異なる価値観を持った人々が共に存在しています。当然、考え方の違いや意見の衝突も生じます。しかし、そのような時こそ大切なのは、「自分だけが正しい」と思い込まないことです。人は誰しも、自分の立場から物事を見ています。そのため、ともすれば、自分ばかりが苦労している、自分ばかりが損をしていると思い込み、相手への思いやりを失ってしまうことがあります。その積み重ねが、無理解や対立を生み、時には人を傷つける行為へとつながってしまいます。
だからこそ、相手の言葉に真摯に耳を傾ける姿勢が大切なのです。
互いを尊重し、対等な立場で語り合うことのできる人間であってください。それこそが、社会の中で信頼される人間へと成長する第一歩であります。
さて、皆さん一人ひとりにとって、この一学期はどのような日々であったでしょうか。充実した毎日を送ることができた人もいるでしょう。努力が実を結び、大きく成長できた人もいると思います。
しかし一方で、思うようにいかず、悩み、苦しみ、立ち止まっている人もいるかもしれません。
けれども、人生とは常に順風満帆ではありません。
良い時もあれば、苦しい時もある。山あり谷ありの連続です。そのような人生を歩む上で、私は皆さんに、ある言葉を贈りたいと思います。
「こんな良いことは、いつまでも続かない。
こんな悪いことも、いつまでも続かない。」
人は順調な時ほど驕りや慢心を戒めなければなりません。また、苦しい時には、「この苦しみも永遠には続かない」と信じ、前を向いて歩み続けることが大切です。止まない雨はありません。
アメリカの公民権運動の指導者、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師は、次のような言葉を残しています。
“If you can’t fly, then run.
If you can’t run, then walk.
If you can’t walk, then crawl.
But whatever you do, you have to keep moving forward.”
「飛べないなら走ればよい。
走れないなら歩けばよい。
歩けないなら、這ってでも進めばよい。
何があっても、前へ進み続けなければならない。」
大切なのは、立ち止まらないことです。
もう一つの心の響く言葉、「NHKアテネアテネオリンピック放送テーマソング」になった「栄光への架橋」の歌詞です
誰にも見せない泪があった 人知れず流した泪があった
※いくつもの日々を越えて 辿り着いた今がある
だからもう迷わずに進めばいい
栄光の架橋へと…※
どれほど小さな歩みであっても、前へ進もうとする意志が、人を成長させるのです。
是非、今の状況に悩んで、少しばかり心が折れている人がいれば、これらの言葉を胸に、勇気を出して、「一歩先、いつでも夢を」の精神で前向きに歩んでください。祈っています。
すでに個人面談を終えた人も多いと思います。先生方からいただいた助言や注意を、ぜひ素直な心で受け止めてください。
人から注意を受け、導いていただけるということは、実は大変ありがたいことです。社会に出れば、誰も細かく注意してはくれません。ただ静かに評価されるだけです。だからこそ、今のうちに学び、改め、成長してほしいと願っています。
この夏休みが、皆さんにとって、自らを見つめ直し、心を豊かにし、新たな力を蓄える有意義な時間となることを願っています。
しっかり学び、しっかり休み、そして大いに挑戦してください。
二学期、さらに成長した皆さんと再会できることを楽しみにしています。
最後になりますが、一学期を無事に終えることができたことに、心より感謝したいと思います。
自分自身への感謝。
支えてくださった保護者の皆様への感謝。
日々導いてくださる先生方への感謝。
そして、関わってくださったすべての方々への感謝。
「報恩感謝」の心を忘れず、これからも歩んでください。
以上で、私の話を終わります。
