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学校長メッセージ

2026.01.07

三学期始業式

皆様、新年あけましておめでとうございます。良いお正月を迎えることができたでしょうか。

今日は第三学期の始業式です。三学期の始まる一月は暦の上では新しい一年のスタートです。心をアップデートしてください。

 

令和八年の新しい年が明け、爽やかな新春の雲一つない空を見上げて、何よりも全ての人々が、大過なく、健やかで過ごせる一年でありますようにと祈りたくなりました。また、それぞれの人々が抱いた夢や願い事が実現することを心から願うばかりです。

「一年の計は元旦にあり」と言われています。おそらく、ほとんどの人が行く年来る年を感じながら、除夜の鐘が鳴ると同時に何かしら心が弾み、希望に満ちた新たな気分を感じたと思います。また、各地の神社、仏閣にお参りをして、それぞれの願いをお祈りし、抱いた目標が成就するように心から手を合わせたことと思います。その瞬間は全く穢れのない清らかな心です。どうか、新年とともに改まった豊かな心を大切にして下さい。

 

かつて、私はチベット密教のダライラマ法王に謁見できる機会を得ることができました。お話の中で特に心に残った言葉がありました。それは、「日本では良い日、悪い日、大安、仏滅と区別する風習があります。それはけじめをつける意味ではとても良い習慣だと思います。しかし、人は自分の意思で良い日に生まれることができません。大切な日、良い日は自分が志を立てた日である」とおっしゃったことです。どうか新年を迎え、志を豊かにした心を大切にして三学期を過ごしてください。

ただ、祈ったり、手を合わせて願ったりするだけでは物事の成就はありません。先ずもって行動することが大切です。どうか、自分に自信をもって、胸を膨らませて、勇気をもって、目標に向かって進んでください。そのためには、最後まで諦めずに努力する不撓不屈の精神が必要です。

 

新年とともに、あなた方が心に掲げた、目標を実現させ、夢を達成するためには、強い信念に加えて、目の前の「今」できる小さなことに向かって、一歩一歩、着実に取り組む努力をすることが何よりも大切です。人間は弱いもので、目標を立てて、すぐに出来ることほど先延ばしにする傾向にあります。すぐに出来ることを「これは、また、何時でも出来る、後からしよう。」と後回しにし、これを積み重ねることで、結果、大きな禍、痛手、失敗となって自分に返ってくることがよくあることです。「何時も出来ると思う心は大事を見逃す元である」の言葉を心に留めて、出来ることは積極的に取り組んでください。

加えて、私たちは自ら環境や社会を選ぶことができません。与えられた「今」ある環境の中で、「今」を無駄にしないで目標を立て、一歩先の精神で人生を歩むことが求められています。しかし、ややもすると、「今」置かれている環境をすべて否定し、隣の庭が美しく、対岸の岸が天国に見えるかの如く勘違いをすることがあります。これは自分の努力不足が招いた結果を素直に認めず、その結果を責任転嫁しようとし、常に愚痴や不平、不満を言たり、相手を責めたりすることによって、責任逃れをしようとする悲しい心の在り方です。このような貧しい心は結果的に自己否定に、自分の損に繋がってしまうことになりかねないのです。努力する人は希望を語り、怠ける人は不満を語ると言われています。やはり、何事をするにも、掲げた目標を達成するためには素直に前向きになり「本気」で打ち込む姿勢が求められます。

 

もう一つあなた方に始業式にあたっての話をしたいと思います。

それは本校の校訓「誠実・礼節・友愛」についての説明です。常に誠実であれ、よこしまな心を持つな、礼節を重んじ、常識的な行動を取れ、友を愛し、お友だちを作れ。この校訓を具現化するには、貴方方の「心のあり様」にかかっています。つまり、フレームの大きな心「豊かな心」が大切です。

 

■「豊かな心」とはフレームの大きな心であり、五つの心から成り立っていると解釈することができます。

・一つ目は命を大切にする心

 私たちは自らの意志で両親や時代や社会を選ぶことはできません。私たちの生命は授けられたものであり、ゆえに、自分の命を大切にするとともに、周りの人々の命も大切にして、お互いに、助け合い、支えながら人生を歩もうとする心です。

・二つ目は人を愛し、思いやり、感謝できる心

 自分が在るから周りが在るのではなく、周りが在り、周りの支えが、助けがあるからこそ自分が在る。だから、周りの人々を愛し、思いやり、心から感謝するできる心です。

・三つ目は対等の立場で語れる心

 二十一世紀は対話の時代です。対等の立場で、同じ目線で、対話できることが大切です。お友達と仲良くすることができる心、つまり、いじめとか、差別をしないで、対等の立場で、同じ目線で話ができる心です。何かにつて話し合いをするとき、「私が高くて、貴方が低い」とする考えで話を進めれば、最初から勝負が決まっていて、正しい結論を出すには最終的には暴力でしかないのです。

・四つ目は一歩先へ、いつでも夢を、明日に希望を求める心。

世の中で、どんなに立派な人でも、どんなに徳を積んだ人でも、どんなにお金持ちでも、悩みを持っていない人はいません。悩んだり、困ったことに直面した時に、どのように対処するか、どのように身を処するかが大切であって、そのときの冷静な身の処し方が人生で幸せをつかむ試金石になると思います。人生はいつも幸せで右肩上がりではありません。楽しいとき、悲しいとき、山と谷の連続です。人生の谷に落ちたときに「こんないいことはいつまで続かない。こんな悪いこともいつまでも続かない。」と思って、希望の中に幸福を見出して、投げやりにならないで、知恵を使って冷静に対処することが大切です。ゆえに、大切なのは一歩先へ、いつでも夢を、明日に希望を求める心です。

・五つ目、最後は、主体的になって学ぼうとする心です。

人から与えられるもの、教えられることには限りがあり、有限です。自ら求めるもの、自ら学ぶことには限りがなく、無限です。未自ら掲げた目標を達成できるか否かは自らの「心」に掛かっています。

この五つの心で構成された豊かな魂を育んで、常にありがたいと思う「感謝の念」を礎におかげ様の道を歩んでください。さらに、自分のしていることが自分の為になり、同時に相手の為、相手が喜んでいただくことになり、それが自分に返ってきて、自分も幸せになる「自利利他」の道を求めてください。

この豊かな魂、フレームの大きな心を育むことが、幸せで、豊かな生活を送るうえで最も大切な資質である信頼を得ることができる秘訣であると思います。

 

最後に三年生の皆様にエールを送りたいと思います。

すでに進路決定している生徒も多くいます。残り少ない高校生活を「立つ鳥跡を濁さず」の思いで大いに楽しみ、次のステージへの準備をしてください。

これから本番を迎える受験生の皆さん、十三日、十四日が大学入学共通テスト、その後、私立大学一般入試、さらには個別に二次試験と続きます。これからが本当の正念場、胸突き八丁、勝負の時です。目標に向かって努力しているプロセスに価値を見出して頑張ってください。これまで頑張ってきた努力の成果が順当に出るように心から祈っています。自分を信じて、心豊かにして試験に臨んでください。そして、後に続く下級生、後輩たちに希望と勇気を与えてください。下級生、後輩の皆さんも心から先輩の皆さんに「がんばれ!」のエールを送ってください。

 

令和八年も皆様に幸せが訪れるよう、心よりお祈りいたします。

以上で話を終わります。

 

 

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