学校長メッセージ
2026.01.07
二学期終業式
今日は第二学期の終業式です。あっという間に一学期、二学期が過ぎさり、令和七年もあとわずかで終りを告げようとしています。
今年も例年通り、様々な心が弾む楽しい出来事、哀しい出来事が起こりました。中でも心弾む嬉しいことは大阪・関西万博が入場者数で当初の目標をはるかに超えて二千五百万人に及び大成功裏に終わったことです。世界中の多くの人々が各国の様々なパビリオンを訪れ、これからの社会のあり方を肌で感じ取ることができたと思います。
また、政治の世界も大きく変わりました。内閣総理大臣、日本の首相が石破首相から高市首相に引き継がれました。日本で初めての女性の首相です。日本の新しいリーダーの基、日本がますます繁栄し、全ての人々が幸せになることを願うばかりです。
さて、二学期の学校行事を振り返ってみると、文化祭、芸術鑑賞、高校二年生のハワイ修学旅行を始めとする各学年の行事などを大過なく実施することが出来ました。
中でも、本校で最大のイベントである文化祭では、待ちに待った夢舞台でクラス・クラブが日頃から培ってきた成果をいかんなく発揮し、高校時代にふさわしい青春の一ページを飾ってくれました。この成功裏には、生徒の皆さんが大人数で一つのことをまとめ上げるためにお互いを思いやり、助け合い、対等の立場で、同じ目線で、語り合う心を学んでくれたお陰であると確信しています。
加えて、高校二年生のハワイ修学旅行においては、実施目的を充分に理解し、異文化交流をはじめ、様々な体験を通して、一生忘れることのない感動と感謝の念を享受し、友人間の親睦を高め、豊かな心を育んだと思います。
次に、二学期を終えて、あなた方の心の成長、学力の向上はどうでしたでしょうか。多くの人は実りのある豊かな学校生活を送り、充実感、達成感をいることと思います。しかし、中には、全てのことが順調に進んできたことが、少し陰りが見え始め、最初の曲がり角を迎えている人もいるかもしれません。自信とは不思議なもので、失いかけると一気に音を立てて崩れていく、加えて不安がつのれば、自己否定の悪循環に陥ることもしばしばあることです。そんな時こそ、一旦立ち止まって、自分を見つめ直し、一度肩の荷を下ろすことも大切なことです。自分を点検する最初の機会が来たとポジティブに捉えることも必要です。
このことは学習面においても同様であると思います。一所懸命頑張っているのに、その成果が実際の成績になかなか表れないことがあります。努力が実を結ばないと気持ちが負けてしまって諦めてしまいそうになることがあるでしょう。ここで大事なのは成果がなかなか表れない時に、決して努力を放棄しないことです。前に進むことを止めてしまえば、一歩先はありません。目に見える成果が出ないのは、種子が土の中で発芽する時をじっと待っているようなもので、きちんと世話をし続けてやればいつか芽が出てきて大輪の花を咲かせます。また、努力しているけれども、どうしても壁を感じて乗り越えることができないと思う人がいるかもしれません。壁を感じるのは壁の近くまで来ている、目標達成まであと一歩のところまで到達している証拠です。あと一歩努力すれば必ずハードルを乗り越えることができるでしょう。壁にぶつかってもすぐに挫折せず、いつでも夢を、一歩先への気持ちで努力することが大切です。努力している最中は目に見えて力がつくのを実感することもあるでしょうが、反対に成果が表れなく気持ちばかり焦って、やる気を失ったりすることも多いと心得ておくことも大切です。
この話の内容に関して、東京世界陸上と二〇二五年ノーベル賞にまつわる話をしたいと思います。
まず世界陸上に関する話です。世界陸上では日本選手団が素晴らしい成果を残して、多くの人々が各選手の活躍に勇気をもらったと思います。
特に強く印象に残った二人の選手の言葉を紹介したいと思います。一人は百十メートルハードルで五位入賞の村竹ラッシド選手の言葉です。「何が足りなかったんだろう。パリ五輪以後、メダルを取るために必死に練習してきて、何が足りなかったんだろう。」「こんなにたくさんの人に見守られて、ひとりのアスリートとして本当に幸せです。世界陸上に出られ、ファイナリストになったことを大変誇りに思います。何年かかってもメダルを取りたい。」との思いを涙ながらに語っていました。誰にも負けない努力を積み重ねたからこその悔しさの表れであり、その悔しさをばねに明日に希望を抱く志も見受けられました。涙が出るほど感動いたしました。もう一人は女子やり投げで、予選で十四に終わり決勝の舞台に進むことができなかった北口榛花選手の言葉です。彼女は前回のブダペスト世界陸上とパリオリンピックでの金メダリストです。名実ともに日本陸上界を引っ張る存在になっていました。大会のシンボルとして、繰り返し「たくさんの方に国立競技場に来て欲しい。」との言葉を発していました。駆け付けた多くの人々に向かって「決勝に残れなかったから人生が終わりだとは思わない、長い休みは必要かもしれないが、強くなって戻ってきたい。」と声を震えながら語っていました。この言葉も深く心に刺さっています。
次にノーベル賞に関する話です。二〇二五年のノーベル生理学・医学賞に大阪大学特任教授の坂口志文(しもん)先生が、化学賞に京都大学特別教授の北川進先生が選ばれました。日本にとっては二九人、三〇人目の受賞者であって、心弾む、大変喜ばしいニュースでした。受賞会見の中で、両先生は「研究当時は全く相手にされなかった。まるで嘘つき者であるかのような扱いを受けた。しかし、不遇な時代も地道に努力を積み重ねて栄誉に輝いた」と回想されています。
あなた方も、「こんないいことはいつまで続かない。こんな悪いこともいつまでも続かない。」という言葉を胸に、悩んだり、悲しいことがあっても、負けずに夢を抱いて頑張ってほしいと思います。
あと数日で新しい年を迎えます。
日本では一年の終わりから新年にかけて、除夜の鐘を打ち、百八つの煩悩を消滅させ、 新たな年への期待と願いを込めるという習慣があります。「一年の計は元旦にあり」という言葉があるように、皆さんには、一年の冒頭に希望や目標を明確にしてほしいと思います。特に、三年生の皆さんは進路実現が叶うように心より手を合わせてください。そして、それに似合う努力をしてください。祈っています。
楽しいこと、哀しいこと、様々な出来事があった一年が暮れようとしています。何もかもが順調にいった人もいるし、中には壁にぶち当たり、思う通りの学校生活を送ることができなかった人もいるでしょう。しかし、冷静に自己を省みれば、必ず成長の跡が認められます。努力は嘘をつくことはありません。
来年こそ幸せな年でありたい。来年こそ成長した自分に会いたい。これらの願いを達成するためには学びたいきっかけを掴み、自分なりの目標を掲げることです。
年の瀬に、一年間頑張った自分を労り、褒めてあげ、成長の跡を確かめつつ、新たな志を立ててください。
I wish you a Merry Christmas and A Happy New Year!
The real meaning of Christmas is the giving of love every
day.
Thank you for sharing a lot of LOVE and SMILE to me.
それでは、皆さん、楽しいクリスマス、輝かしい新年を元気に迎えてください。
