NEWS

学校長メッセージ

2026.08.19

令和8年度二学期始業式

 

今日は大切な第二学期の始業式です。

楽しみにしていた夏休みも、あっという間に終わってしまいました。まず初めに、夏休みが終わり、皆さんが元気に登校し、こうして、互いに顔を合わせることができ、夢と希望に溢れる第二学期を迎えることができましたことを大変うれしく思い、心より神仏のご加護に感謝したいと思います。

あなた方にとって、どのような夏休みだったでしょうか。充実した長期休暇、夏休みを過ごすことが出来たでしょうか。多くの人は、楽しい家庭生活を送り、家庭学習も順調に進めることができたと思います。しかし、中には貧しい心、怠惰な心が芽生えて悔いの残る夏休みを過ごした人もいるでしょう。このことについては、深く反省をする必要があります。やはり、充実した休みを過ごすことができたか否かは「心の有り様」ではなかったでしょうか。

始業式は心をアップデートし、気持ちを切り替えるきっかけとなる大切な日です。長い夏休みが終わり、一つの区切りができたと思います。いつまでも休み気分に浸ることのないように、心新たにして二学期に向け、気を引き締めて学習に、クラブに励んでください。

さて、二学期は一年の中で一番爽やかな気候に恵まれ、努力の成果が表れる時期で、「読書の秋」「スポーツの秋」「芸術の秋」などと言われるように、学習や運動、スポーツに打ち込める絶好の季節です。本校も文化祭、高校二年生のハワイ修学旅行など様々な行事を予定しています。また、高二、高三は学習合宿行事が予定されています。それぞれの行事の目的を十分に理解し、最高のパフォーマンスをして、黄金に輝く稲穂のごとく、真の人間力、豊かな心を身につけてください。成果ある行事にするためには、互いに対等の立場で、同じ目線で語り合い、相手を思いやり、助け合い、協力することが何よりも大切です。あってはならないことは、これらの行事を通して、相手を思いやる気持ちに欠け、お互いの気持ちが離れてしまうことです。ましてやいじめ行為が生じることのないようにしてください。

行事の本当の価値は、結果だけにあるのではありません。目標に向かって仲間と力を合わせ、互いを理解し、励まし合いながら努力する過程にこそ、その意義があります。人は人との関わりの中で成長します。優れた知識や技能を身に付けることも大切ですが、それ以上に大切なのは、人を敬い、人に信頼される人格を養うことです。

本日は、そのことに関連して「人を尊重する心」「いじめがない環境」についてお話しします。

私たちは皆、それぞれ異なる個性を持っています。考え方も違えば、価値観も違います。得意なこともあれば苦手なこともあります。しかし、その違いは本来、優劣ではありません。多様な個性があるからこそ、人は互いに学び合い、支え合い、より豊かな社会を築くことができるのです。ところが、人は時として、自分と異なるものを受け入れられず、相手を傷つけたり排除したりすることがあります。

それが「いじめ」の根源です。

「いじめ行為」は様々な形で行われます。例えば、さりげない無視、ちょっとした嫌味、相手にわざと聞こえるような陰湿な悪口、陰口、嘲笑などがあります。さらに、エスカレートすると明確な仲間外し、過度な謝罪を求めたり、反抗できないような暴力行為や屈辱的行為があります。また、SNSを使った誹謗中傷があります。これらは自分の価値観にそぐわない人を排除し、自分の不満のはけ口を求めよとする誠に身勝手な自己主義から生じています。最悪の場合は、相手を自由自在に支配する権力を見せつけることで、最高の快楽を得るというレベルに行き着くケースもあります。

 このような行為によって、いじめを受けた被害者の心はずたずたに踏みにじられ、人間としての尊厳が完全に否定されることは言うまでもありません。時には自ら大切な命を落とす最悪の事態になる場合もあります。

すべての人間には基本的人権が保障されています。人権とは「人間らしく生きる権利」のことで、なによりも尊重されなければならないものです。「いじめ」はどんなレベルであっても被害者の「人権」を侵害しています。

 しかし、頭で理解できていても、いじめ行為は後を絶ちません。なぜいじめがなくならないかと言えば、いじめをする者の周りには面白がって一緒になっていじめたりする人がいます。さらには、その周りには見て見ぬふりをする人、関係ないと思う人がいます。また、一緒にいじめないと自分がいじめられると思う人がいます。このような状況がいつまでもいじめがなくならない原因となっています。心の負のスパイラルが生じています。

いじめは決して許される行為ではありません。それは単なる人間関係のトラブルではなく、一人の人間の尊厳を傷つける重大な人権侵害です。言葉は目に見えません。しかし、その影響は時として刃物よりも深く人の心を傷つけます。

古人は、

「言うは水に字を書くが如く、聞くは石に字を刻むが如し」

と戒めました。言った側は忘れても、言われた側は長く心に刻み続けることがあります。だからこそ私たちは、自らの言葉と行動に責任を持たなければなりません。

相手を思いやること。

違いを認めること。

困っている人に手を差し伸べること。

その積み重ねが、信頼に満ちた学校を築いていくのです。

皆さんには、それぞれに無限の可能性があります。

その可能性は、他人を打ち負かすことで開花するのではありません。自らを高め、人と共に成長することでこそ真に輝くのです。どうか、自分自身を大切にしてください。そして、自分を大切にするのと同じように、周囲の人々を大切にしてください。互いを尊重し、信頼し合える学園を築いていきましょう。

実りの秋を迎えるこれからの二学期が、皆さんにとって大きな成長と飛躍の学期となることを心から願い、始業式の訓話といたします。ありがとうございました。

NEWS一覧に戻る

カテゴリ一