学校行事
2025.09.03
学生消防サポーター 第3回講義「防災について」
令和7年9月2日の放課後、岸和田市学生消防サポーターの第3回目の講義が行われました。今回のテーマは「防災について」です。
はじめに、当日の流れと注意事項についての説明を受けた後、災害に備えるための基本的な知識や心構えについての講義が行われました。災害はいつ、どこで起こるかわかりません。いざというときに冷静に行動できるよう、日頃からの備えの大切さを再確認する内容でした。
続いて、避難時に役立つ簡易呼吸器の使い方について学びました。ビニール袋を活用し、煙の中で少しでも安全に呼吸を確保する方法について説明を受けました。
その後は、隣接する訓練用住宅に移動し、煙の中での避難訓練を実施しました。煙は人体に害のない人工的なもので再現されており、視界がほとんど効かない中での避難行動を体験しました。1回目は何も装着せずに、2回目は口に空気を入れたビニール袋を当てて、3回目はビニール袋を頭からかぶり顔全体を覆って避難。段階的な訓練を通して、煙の怖さや避難時の姿勢・判断力の重要性を学ぶことができました。
避難訓練を終えた後は研修室に戻り、傷病者や意識のない人の搬送方法について学びました。今回は4つの方法を教えていただきました。1つ目は毛布を使用した基本的な搬送方法。2つ目は毛布をねじって綱のようにし、体に巻き付けて首や体を固定して搬送する方法。3つ目は毛布1枚と棒2本を使って即席の担架を作る方法。そして4つ目は、器具を使用せずに人の体だけで搬送する「徒手搬送」です。
それぞれの方法について、訓練用のぬいぐるみを用いながら実際に搬送の練習を行い、協力しながら安全に運ぶコツを体験的に学ぶことができました。
今回の講義と訓練を通して、参加した学生たちは防災への意識を高め、万が一のときに「自分の命を守る」だけでなく、「誰かの命を守る行動」ができるよう、知識と技術を身につけることができました。