１学年　宿泊研修（３日目）

 宿泊研修３日目、最終日です。

今回の研修は全日程で好天に恵まれました。宿泊地の大津プリンスホテルは、全ての部屋から琵琶湖を一望することが出来る全室レイクビューでも人気のホテルです。予定では今朝も６時半の起床でしたが、朝焼けの５時を過ぎると多くの部屋の生徒は起き出して自習に向かう準備を始めていました。
ホテルのロビーには、これから迎える七夕に向けて、笹飾りと短冊が設置されていました。部屋と学習会場を往復する際に、しっかりお願い事を記入している生徒も多かったみたいです。
 

学習会場は、今日も開室の６時から続々と生徒が教材を手に入室してきました。来週の期末考査に向けて、真剣に取り組もうとする意識がうかがえます。自習会場ではもちろん先生方に質問する姿が見られましたが、今回の学習会で、その教科を得意とする生徒が他の生徒に教えている姿も目立ちました。高校に入学してから３か月。お互いに高め合える人間関係が育ち始めていることは、素晴らしいことだと思います。

早朝の自習時間が終わり、朝食を頂きました。今日は和食の朝食です。生徒たちはホテルでの最後の食事を楽しんでいました。

朝食後、各自荷物をまとめて部屋をチェックアウトし、最後の学習会に臨みました。今日は英語の問題演習と解説が行われます。英語科の義本先生の指示の下、まずは期末考査を視野に入れた問題に取り組みます。指定の時間が終わり、自己採点をした後で、今回のポイントについての解説が行われました。基本事項や重要箇所を間違えた生徒に対しては、辛口のコメントが与えられ、生徒たちは更に気を引き締めている様子でした。

英語の学習会の後は、最後の学習時間が取られました。早速英語の先生に質問する姿や、自分で持ち込んだ教材に取り組む姿、国語や数学を教え合う姿など、それぞれ最後まで熱心に取り組み、学習会を終えることが出来ました。

ホテルでのプログラムを全て終えると、バスに乗車して今回の研修最後のプログラムである、信楽での陶芸体験に向かいました。信楽も快晴で、夏空が広がっていました。到着したクラスから、日本一大きなたぬきに囲まれて記念写真を撮り、まず先に昼食を頂きました。昼食はすき焼きです。アクリル板で仕切られた形ではありますが、皆しっかり食べていました。

昼食後、信楽陶苑たぬき村での陶芸体験が行われました。指導員の方の説明を聞いた後、手回しのろくろを使って作陶に取り組みました。最初は恐る恐る土に触れていましたが、すぐに真剣な面持ちで土と格闘しはじめました。また、今回は教員も作陶に挑戦しています。

始めのうちは何回も作り直している姿が見られましたが、やがてそれぞれ目指す作品の形が出来てきました。茶碗や湯呑み、お皿など、焼き上がりが楽しみです。ちなみに教員の作品はこんな感じです。生徒たちの作品は…９月の焼き上がり予定なのですが、もし間に合えば、９月の文化祭で全員の作品を展示する予定です。楽しみにしていてください。

信楽を出て、予定通りの時間に高校まで戻ってきました。２泊３日という、短い期間ではありましたが、スマートフォンを気にすることなく、また写真を撮らずに自分の眼でしっかり物事を見ることが出来る時間をもつことが出来ました。また集団行動のマナーや、公の場でのふるまい、さらに他者と助け合うことの可能性など、様々なことを学ぶ機会にもなったことと思います。来週からは期末考査も始まりますが、今回学んだ内容や、勉強への取り組み方を活かして、人間的にも勉学的にもさらなる向上を目指して欲しいと思います。