学校行事
2023.11.04
2学年 ハワイ修学旅行(3日目・午後)
3日目の午後は、ホノルルでも一番有名なトレッキングスポットである、ダイヤモンドヘッドの登頂を目指します。
ダイヤモンドヘッド、実は数十万年前に火山の噴火によって出来たクレーターで、標高は232メートルです。
ハワイの先住民は【レーアヒ】(マグロのおでこ)と呼んでいたのですが、19世紀にイギリス人がふもとで拾った石ころをダイヤモンドと勘違いしたことから「ダイヤモンド=ヘッド」と呼ばれるようになりました。
頂上からはワイキキビーチと高層ホテルが連なる絶景が見られるため、オアフ島随一の人気観光スポットです。
ダイヤモンドヘッドの敷地は、一部の軍用地を除いて州立自然公園となっており、かつては自由に入れたのですが、人気が高まりすぎたために現在では事前予約が必要です。
生徒たちはビジターセンターから州立公園の敷地内に入り、トレッキングを開始します。
ルートの前半はきれいに舗装されていますが、クレーターの岩山であるため次第に勾配が強くなり、足場も不安定になってきます。
しかし登るにつれて視界が開け、山の北面からは、太平洋の青い海と、外洋独特の白い波を眺めることが出来ます。
さらに登り続けると、1900年代初頭から太平洋戦争中まで軍事要塞として用いられた時期の施設が出てきます。
砲台の弾丸などの資材を運ぶために作られた通路やトンネルを抜けるといよいよ山頂です。
山頂には軍が作った施設の一部が残っており、現在は展望台の役割を果たしています。
生徒たちは頂上から広がるワイキキの絶景に目を見張り、記念写真を何枚も撮っていました。
ハワイは基本的に、気温の割には爽やかに感じる気候なのですが、今年のハワイは例年になく気温が高く、また雨が少ないことが問題になっているようです。
生徒たちはトレッキングで汗をかいたため、一旦ホテルに戻って着替えなどを行い、ハワイ最後の晩をサンセットクルーズとディナーショーで楽しむことになります。
今回は【スター・オブ・ホノルル号】に乗船します。
クルーズ船のスタッフからの説明と歓迎を受けて乗船した生徒たちは、ドリンクをオーダーします。
やがて夕暮れが近づくと船は港を離れてワイキキの湾内をクルーズし、ビュッフェスタイルで夕食を頂きます。
今回のメインディッシュは、その場で切り分けてくれる分厚いローストビーフです。
食事を楽しんでいるうちに、サンセットの時間がやって来ます。
船は一時的に沖合で停止して、左舷からは夕焼けに染まるワイキキの高層ホテルの町並み、右舷からは美しい夕陽が沈んでいく様子を見ることが出来ました。
生徒たちは赤く広がる絶景を楽しみながら食事を取ったり、食事を一時中断して記念撮影を行ったりしていました。
夕陽がすっかり沈んで夜景が広がり始めると、船内ではフラのショーが始まります。
初めにフラについて簡単な説明があった後、フラダンスのレッスン体験が始まりました。
男女の生徒6名が選ばれて、踊りの先生から基本的な動きを説明されました。
そして最後は実際の音楽に合わせて踊ってみます。
生徒たちは簡単そうに見えて難しいフラの表現に苦闘しながら楽しんでいました。
その後、ウクレレと男性ヴォーカルによる、ジャズやハワイアン音楽の生演奏を楽しみながらの食事となりました。
演奏の途中では飛び込みのアーティストとしてC組の新谷君によるウクレレ演奏&歌のショーが割り込んでくるなど、みな楽しみながら時が過ぎていきます。
そしてクルーズの最後はフラとポリネシアンダンス、タヒチアンダンスが盛り込まれたハワイアンショーです。
甲板で夜景を楽しんでいた生徒たちも船内に戻り、目の前で繰り広げられる迫力満点のショーを楽しむことが出来ました。
そして最後はダンサーの方たちとクルーズ船のスタッフ、そして生徒たちも参加してのダンスで盛り上がり、ディナークルーズが終了しました。
ハワイでの最後の夜、夢のようなひとときを過ごすことが出来ました。
船を降りた生徒たちは、アロハタワーを離れてバスでホテルに戻りました。
明朝は飛行機ごとの別行動となるため、全クラスが集まるのは今夜が最後となります。
明日の行動への諸注意の後、学年部長と校長先生から生徒たちにお話がありました。
先生方からは、今日の午前に学んだこと、すなわちアメリカ人と日本人がこの場所で実際に殺し合っていた時代があったこと。
そして現在、同じ場所で、みんなはアメリカ人と日本人で夢のような楽しいひとときを過ごしていること、どちらも現実の出来事であり、今の平和は先人たちの努力によって成し遂げられているものであることを忘れないようにとお話がありました。
そしてこの平和な世界を自分たちの子どもに伝えることが出来るかどうかは、自分たち自身の考え・行動で決まるということも伝えられました。
そして最後に、今回の修学旅行ではみんながとても規律正しく、助け合って行動出来ていたことを褒めて頂きました。
そしてこれからの高校生活でもさらに成長して、卒業後には母校として近畿大学泉州高校を誇りに思えるように切磋琢磨を続けて欲しいと声をかけて頂きました。
修学旅行もこれで全てのプログラムが終了し、明日はホテルをチェックアウトして、日本へと帰国します。