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学校行事

2023.11.04

2学年 ハワイ修学旅行(3日目・午前)

修学旅行3日目、ホノルル市街は夜に雨が降ったものの、朝にはきれいに晴れ上がっていました。

宿泊先であるホテルヒルトンには、朝早くから多くの宿泊客が訪れています。

生徒たちの中には少し眠そうな顔をした者もいますが、しっかり朝の点呼時間にツアーデスクで点呼を受けました。

3日目の朝食は、ヒルトンハワイアンビレッジ内にあるレストランで頂きます。生徒たちはオーダーにも随分慣れてきた様子で、手際よく注文を行っていました。

今日の午前は平和学習の一環として、パールハーバー(真珠湾)の戦艦ミズーリ記念館を訪れます。

パールハーバーは現在においてもアメリカ太平洋艦隊の司令部が置かれている軍事基地なので、今回も厳しい荷物制限が指示されていました。

今回利用している貸し切りバスは直接基地内に乗り入れできる会社のバスだったのですが、それでも車体の下まで念入りにチェックされ、車内にもセキュリティの人がチェックに入ってきました。

チェックをクリアしたバスは基地の中に入り、生徒たちはバスを出て戦艦ミズーリに向かいます。

基地内は現役のアメリカ軍人の方々が行き来しており、また敷地内には真珠湾攻撃で沈没した戦艦オクラホマの慰霊碑があります。

慰霊碑の後ろの白い墓標はその際に亡くなった兵士たちの墓標で、400本以上あります。

同じく海中に沈んで記念館があるアリゾナでは1000名以上が亡くなっており、この地が実際の戦地となったことが伝わってきます。

生徒たちは港内に係留されている戦艦ミズーリに向かいます。

戦艦ミズーリは第2次世界大戦で日本が降伏文書に調印した場所として有名ですが、第2次世界大戦後も朝鮮戦争で砲撃を行い、1955年に退役。

しかしレーガン政権の1986年に再び現役となって湾岸戦争では再び砲撃やミサイルの発射を行いました。

そして1992年に退役し、アメリカが最後に建造し、また最後に退役した戦艦として、パールハーバーで記念館として保存されています。

ちなみに2012年の映画「バトルシップ」にも登場していますが、この時は実際に動いているミズーリの姿が撮影されました。

生徒たちは星条旗が並び、第二次世界大戦でアメリカ太平洋艦隊の最高司令官であったニミッツの銅像が見守る入り口を入ってミズーリに乗船します。

船に近づくと、その船体の巨大さや各所の砲門の大きさが実感されます。

甲板の高さに上るためには、階段を何段も上る必要があります。

甲板に上ると、艦首から艦尾まで移動しながら、ミズーリ記念館専属ガイドの方から様々なエピソードを説明してもらいます。

ミズーリの艦首の先には、真珠湾攻撃で沈んだままとなっている戦艦アリゾナの上に建てられたアリゾナ記念館が見えます。

戦争の始まりを象徴するアリゾナを、戦争終結の舞台となったミズーリが見つめていることになります。

生徒たちは主砲の大きさに驚き、降伏文書について色々なエピソードを聞き、降伏文書のレプリカにも見入っていました。

また調印式の際にマッカーサーが準備していた、1853年にペリーが日本に来航した際の星条旗(当時は31州だったので、星の数も31です)も展示されていました。

艦尾に来ると、ミズーリが沖縄戦に参加した際に特攻機による攻撃を受けた話を聞きました。

兵士の遺体に対してミズーリの館長が敵兵といえども軍人として正式に扱うように指示して、日本の国旗に包んで水葬を行った話を聞きました。

その時亡くなった兵士が19歳であったことを聞いた生徒は少なからず衝撃を受けた様子でした。

ミズーリの舷側にはその時に出来たへこみが残っており、また水葬の際の儀式の様子が分かる表示を見ながら、生徒たちは艦を降りました。

見学を終えた生徒たちはミズーリ横の桟橋で、パールハーバー特製の海軍カレーを頂きました。

ちなみに記念館見学に際しては、ヴィクトリーに繋がるVサインを避けて、「アロハ」を意味する「シャカ」のハンドサインをしている生徒が目立ちます。

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