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学校行事

2025.03.18

防災講習会が開催されました

 東日本大震災から14年目を迎える3月11日(火)、1学年を対象とする防災講習会が開催されました。

 今回は岸和田市消防本部から3名の方が来校されました。3名の方から、昨年1月の能登半島地震時に、緊急消防援助隊の大阪府大隊として被災地での救援活動に当たられた貴重な体験をお話し頂きました。

 昨年1月1日の16時に能登半島で激しい地震が発生しました。この震災に対して、18時台には大阪市から先遣隊が出発し、22時台には岸和田市からも消火隊が出発するなど、阪神・淡路大震災の教訓を活かして全国的な緊急出動の体制が整えられていることがわかりました。その一方で、道路の寸断などによって、援助隊が現地に到着するためには大変な困難を乗り越えなければならなかったことも知ることが出来ました。

 続いて、実際の救助活動についてお話し頂きました。現地では援助隊の皆様も過酷な状況での生活が強いられることや、被災された方々は不自由と不便と不安な日々がいつまでも続くのかという厳しい状況におかれていたことをあらためて思い知らされました。そして、現場での救援活動では、援助隊の方々も安全を確保しつつ、迅速に被災者の救助に当たるという、難しい条件を両立させながら救助に取り組んでおられることを教えて頂きました。

 救助活動では生存者の救助はもちろん、ご遺体の搬出についても、隊員の皆様が全力を尽くして取り組んでいたことが紹介されました。搬出されたご遺体と対面された遺族の方の、援助隊への感謝のコメントが紹介されると、生徒たちは胸を打たれた様子で静かに聞き入っていました。

 本校では昨年、生徒会の提案によって能登半島の被災地支援のための募金活動を行いました。今回の防災講習会では、あらためて災害の恐ろしさや被災された方々・救援や復興に携わる方々の苦難に思いが至りました。私たちも、被災された方々が日常の暮らしを取り戻せるまで、様々な形での支援を検討していきたいと思います。

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