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学校長メッセージ

2024.11.20

避難訓練 11月12日

 皆さん、今日は火災を想定した防災避難訓練を実施いたしました。火災は普段のちょっとした不注意、火の不始末で発生したり、地震に伴う火災が一般的です。

私たちは、今、いつ東海地震、南海トラフ地震が起こっても不思議でない時間を生きています。南海トラフ地震が起こる可能性は、三〇年以内で七〇%以上であると言われています。これまで、阪神淡路大震災、東日本大震災、熊本地震、能登半島地震など大きな地震が起こっています。現在、日本全国で地震や火山活動が活発になりつつあります。私たちは、今、大変危険な時間を生きているのです。

地震による家屋の倒壊に伴う災害はもちろんのこと、火災によって大きな被害を受け多くの尊い命が失われています。

 皆さんが学校に来ている間、学校はあなた方の大切な体や命を預かっています。地震や火災などが発生した時、私たちはあなた方の安全確保を最優先して、全員が無事かどうか確認します。誰人欠けることなく、あなた方全員の無事を確保しなければなりません。避難の際にはお互いに助け合って、協力的に行動することが求められています。

防災意識の高い地域は例外なく、住民同士が強い心の絆で結ばれているとの調査結果が出ています。この「絆」を支えるのが、自分の命を大切にするのと同じように近隣の人たちとの命も大切にする「道徳心」なのです。「道徳心」を育むことが最大の備えであると言えます。

災害に対する備えとして、物資の備蓄やライフラインの強化などが大切であることは言うまでもありません。それと同時に、日ごろ、周囲の人たちと「より良い心のつながり」を築いていこうとする努力もまた大切な「備え」であり、いざという時に大きな力を発揮することを、私たち一人ひとりが改めて考え直してみる必要があると思います。

学校と言う「学び舎」での共同生活であっては、常に、お互いに思いやり、支え合うことができる友好関係を構築し、維持することが何よりも大切です。つまり、いつも皆と「仲良し」であることが、何か事が起こった時、自分の命は自分で守ることと同時に周りの人々に手を差し延べようとする大きな意識に繋がるのです。災害から非難する際の方法は三つあります。それは、自助、共助、公助です。自分の身は自分で守ることが原則。困っている人がいれば可能な範囲で手助け、気配りをすること。また、行政機関の公な助けを待つことです。

天災は忘れたころにやってくる」これは天災、災害の恐ろしさは忘れ去られたころに再び起こるものである。だから、常に天災に対して用心を怠らないこと、油断は禁物であるという戒めの言葉です。物理学者であった寺田寅彦氏の言葉です。万が一、地震、台風などの自然災害や火災に見舞われたとしても、豊かな魂の道徳心があれば被害は最小限に止めることができると信じています。

今日の避難訓練の経験を大切にして、防災に対する意識を高めてください。

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