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学校長メッセージ

2024.10.21

教育実習生対象挨拶 5月27日

教育実習 実習生対象挨拶

■教育実習に当たっての心構え

今日から2週間、3週間の教育実習が始まります。この実習での取り組み方が皆さんの将来における教師生活の在り方に大きく影響すると言っても過言ではありません。真に教師を目指している方には最も大切な体験学習です。教師の責務、仕事について、また「教育の何たるか」はとても短い期間では充分に吸収ことができませんが、その一端を肌で感じて実感できるのがこの教育実習です。どうか、そのことを充分理解して真摯に実習に取り組んでください。

■実習生に学んで欲しい事柄

教師の責務(仕事)

・教科指導(授業の進め方)

・生活指導

・課外活動指導(クラブ活動)

・心の指導(悩み相談)

  • 教師の働き方

 教師の働き方が問われているが、多忙で、責任が重い教師の仕事は生半可な気持ちでは務まらない。教師の働き方は生徒を心から愛することをベースすることが何よりも大切である。このような感覚があれば「どう働けば良いのか」は自ずと決まってくると思います。

教育実習で一番学ばなければならないのは働き方であると思います。

■高い評価を受ける先生の条件

教育的な情熱・真剣さ

・児童、生徒を愛することを働き方の源泉とする考え方をもっていること

教育的な力量

・圧倒的な学力と教授力を持っていること

「教師は授業で勝負する」と言われてきたように、授業こそ自分を賭けるステージであり、最高の演技ができる夢舞台である。授業を見れば、その教師の力量の見当がつく。質の高い授業こそが生活指導の原点。

客観的に正しく評価できる判断力

・対等の立場で、同じ目線で語ることができる心を持っていること

総合的な人間力

・周りから信頼を得る徳を持っていること

・社会的な常識と責任感を持っていること

・謙虚な気持ちと常に学び続ける姿勢を持っていること

■教育効果を高める生徒・保護者・教師の三位一体の協調力

保護者の皆様に常にお願い

「親子の話し合いがよくできている家庭ほど、子どもは自分の将来に対する意識が高い」という調査結果があるように、ご家庭での対話は大切です

保護者が我が子どもに関わる姿勢は子どもの成長に合わせて変わっていきます

 乳児のころは、決して肌を離さず。

 幼児のころは、肌を離して、決して手を離さず。

 子どものころは、手を離して、決して目を離さず。

 青年期には、目を離して、決して心離さず。

今、私たちが携わらなければならない範疇は、まさしく、手を離して、決して目を離さずの思春期の子ども達です。

「いつも、あなたの側にいるよ」という姿勢は子ども達に安心感、心に安らぎを与えます。子どもの話をよく聞いて、受け止め、基本的には肯定的にとらえてあげてください。保護者というものはどうしても基本的にはわが子はいつも満月であってほしいと思っています。月が少しでも欠けていれば気に食わない。もし、子供が病気になれば、身代わりになってやりたいと心配します。勉強より健康が一番であると思う。しかし、回復すればすぐに「勉強しろ、勉強しろ」と叱咤激励する。子供にすばらしい個性があるのに、それを欠点と捉えて子供のやる気をなくしてします場合があります。保護者というものは、常に子供は満月(100点満点)であって欲しいと思っているので、客観的に子供を評価することができません。よく世間で言われているように「わが子を教えることはできない」と言うことです。だからこそ、客観的に評価できる第3者が必要になってくるのです。三日月であってもきれいな月であると観賞することができます。つまり、冷静に判断できる私たち「先生」が必要になってくるのです。そこで、いつも、保護者の方にお願いがをしています。「学校を信頼していただきたい。教職員は必死になっていい子になって欲しいと我が子同様に指導させていただいています。何よりも保護者の方からのご協力が最高のサポートになります。是非、何かあれば、率直に意見を言っていただいてご協力いただければありがたいです。本人、保護者、学校、この三位一体が上手くいってこそ、よい教育が生まれると思っています」とお話をさせて頂いています。

また、個性につて一つ例をあげてお話しをさせていただいています。

「京都の北山杉はとても綺麗であるとされています。人工的な直線美、曲線美、常に緑の葉をつけた姿は、誰もからも称賛されています。しかし、むしろ、私は山里の雑木林が素晴らしいと思っています。四季折々に色合いを変え、特徴ある、個性ある姿をしています。雑木林の日の当たるところでは、自分が一番と思って元気に茂っている木があり、一方、日陰では遠慮がちにひっそりと暮らしている木もあります。しかし、それぞれの木が自分自身の存在を誇り、周りのみんながそれぞれの存在を認め個性豊かな雑木林を構成しています。そして、春夏秋冬、四季折々に色合いを変えて、私たちに心の安らぎを与えてくれています。

オーケストラに例えれば、みんながトランペットを吹けばどうでしょうか。

トランペットもあれば、バイオリンもあり、太鼓もあり、トライアングルもあります。それぞれの楽器はそれぞれの個性、特徴を誇り、同時に全ての楽器がそれぞれの楽器の特徴を尊重しています。その結果、素晴らしい音色、交響曲、シンフォニーが生まれています。」と語っています。

人には、子供にはそれぞれ個性があります。天から与えられた個性を自分自身が自信を持って誇り、周りがそれぞれの個性を認め合うことが大切です。教育とはそれぞれの個性を伸ばすことにあると断言できます。

■生徒にとって実習生徒とは

専任教諭、常勤講師、非常勤講師、教育実習生

いずれ身分であっても生徒にとっては先生に変わりはありません。

■教育には体罰は必要なし。体罰からは教育効果は生まれない。

体罰とは力による暴力、言葉による暴力でありいずれも悪である。

■教育は集団で携わってこそ教育効果は大きい。ゆえに、教師集団の和合、助け合い、協力体制が大切である。そのためにはコミュニケーション力が大いに必要。常に「ほう、れん、そう」が必要不可欠である。

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