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海外研修

2024.07.16

高野山1日研修旅行【米国日本語研修生来日6日目】

714()、この日は今回の校外研修のメインとも言える高野山での研修です。

これには、米国からの研修生9名、ホストファミリー生徒9名に加えて、本校一般生徒の希望者9名も参加します。

本校生の中には、今年3月のポートランドでの研修に参加した生徒もおり、和気あいあいとした雰囲気の中で、楽しい時間を過ごすことができました。

朝は南海高野線橋本駅に集合し、観光列車「天空」で極楽橋駅へ向かいます。

天空は、車窓の景色を楽しみながら移動できるように座席配置も工夫されていて、日米の高校生たちは、標高差443mの山岳区間に展開する渓谷美を堪能し、感嘆の声をしきりに上げていました。

 

 

 

 

極楽橋駅からは、高低差328mを一気に昇るケーブルカーに乗り換え、わずか5分で山上の高野山駅に到着です。

そこからは貸し切りバスで、中の橋に向かい、ガイドの方の説明を聞きながら奥之院への参道をおよそ40分かけて歩きました。

 

 

 

 

高野山は、言うまでもなく標高1000m前後の地に開かれた真言密教の聖地で、特に奥之院付近は、森厳な雰囲気に包まれています。

密教とは、人間が理解できる言葉(経典)で真理を解き明かした一般の仏教(顕教)に対して、言葉だけでは語り尽くせなかった真理を、実践(大日如来と一体となるような修行)によって理解しようとする教えです。

唐の恵果和尚からわずか半年で真言密教のすべてを伝授された空海は、帰国後に真言宗を広め、835年の入定後も1200年にわたって奥之院の御廟で永遠の瞑想を続けていると信じられています。

ちょうど我々が御廟を訪れた時間は、空海に食事を届ける「生身供(しょうじんぐ)」と呼ばれる儀式の時間で、維那と呼ばれる僧たちによって食事が運ばれていました。

ガイドさんの説明をルーズベルト校の先生が英訳してくださったので、参加生徒全員がこの聖域の意味を理解し、厳粛な気持ちで参拝しました。

 

 

奥之院から無縁塚、英霊殿などをへて中の橋に戻り、バスで一の橋へ移動してからは買い物と食事の時間です。

昼食は高野山名物の精進料理で、本校の生徒でも胡麻豆腐を食べたことがない生徒もおり、ルーズベルト校の生徒に食材を説明するのには苦労していましたが、教員の助けも借りながら頑張って説明するなど、会話が弾んでいました。

 

 

 

 

一の橋で記念写真を撮った後は、金剛峯寺を拝観し、霊宝館では快慶作の仏像など様々な仏教芸術を鑑賞しました。

   

 

帰りは、特急「こうや」に乗り、それぞれの最寄り駅または乗換駅で降車し、解散しました。

心配された雨もほとんど降ることはなく、気温も高野山にしては高かったですが、耐えられないほどではなかったように思います。

日米の生徒たちにとっては、楽しみながらも、日本の伝統文化に触れることのできる充実した1日となったのではないでしょうか。

 

明日の海の日は、研修生たちは終日ホストファミリーと過ごします。

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