山滝新聞掲載学校長挨拶

ごあいさつ

近畿大学泉州高等学校　　　校長　堀川　義博

　やかな新春の雲一つない空を見上げて、何よりも全ての人々が、大過なく、健やかで過ごせる一年でありますようにと祈りたくなりました。また、それぞれの人々が抱いた夢や願い事が実現することを心から願うばかりです

　昨年度は山滝地区の皆様のご指導を賜り、大過なく教育活動を実施することが出来ました。心より感謝いたします。本年度も相変わらぬご支援、ご協力を賜ることをお願い申し上げます。

　さて、これからはグローバル化がますます進展し、一人ひとりの尊い個性が尊重される多様化、ダイバーシティの社会を迎えます。この混沌とする社会情勢の中で大切なのは「いつでも、どこでも、誰にでも、選ばず、嫌わず、見捨てない」とする全ての人々とともに歩み、手を差し延べ、支え合おうとする心です。この心を育めば、誰もが心豊かにして幸せな生活を送ることができると確信しています。しかし、悲しいかな、人は集団生活の中にあっては、他の人々より少し上に立ちたい、優越感を持ちたいと思ってしまうことが度々あるのです。その時の心は「今だけ、ここだけ、私だけ、選んで、嫌って、切り捨てる」の心境になり、いわゆる、学歴主義、エリート意識、ブランド志向が芽生えてくるのです。結果的に勝ち負けの世の中、「できる」、「できない」の基準で人を評価する世の中が生まれてくるのです。人として人の世を歩むうえで大切なことは、対等の立場で、一人ひとりが互いに平等で尊敬し合う豊かな心を育むことです。

　本校は「誠実・礼節・友愛」を校訓に掲げ「知・徳・体」の調和の取れた人間形成を目指しています。この教育理念は、人として人世を歩む上で「生まれてきてよかった。」「生きてきてよかった」と思える幸せな生活を営むことができる道しるべです。

　今後も、社会の一隅を照らす人物の育成を目指して、山滝地区の皆様のご指導を賜り、真摯に教育の実践に取り組んでいく所存です。

　結びに、皆様方のご多幸とご健勝を心より祈念いたします。